ふんわり ふわふわ

いい気持ち









こんな感情があるなんて知らなかったんだよ

全然、知らなかった





ふぅわり

ふわふわ 夢心地



あぁ、幸せ、幸せ





















「…口は」

至近距離で呟く。



「『好きな人にとっておくのよ』って言われた」

「誰に」

「母上、に」



ふっと笑った息が唇に当たってくすぐったい。

でも離れようとは思わない。

このままがいい。



「小さい時、母上はおでことか、頬にしてくれた。

……ガイは寝る前おでこにしてくれてた」



小さい俺はそうして貰うのが好きだったことを覚えてる。

安心したんだ。ぐっすり眠れたんだ。

それ以上の安心があるなんて、その頃の俺に教えてやったらどんな反応するかなぁ?



その安らぎとは違う……アッシュがくれる温もりと安心感。







「…口は?」

とっておいたのか、と。

聞かなくても分かってるくせに。









距離が近くなる。

隙間が無くなっていく。







「……ちゃんと、とってたよ」





距離が、

距離が。



































……ゼロ。























短い+甘い=楽しい(書いてて)





2006、11・16 UP