a ray of hope ―4―















「ルーク…お前は馬鹿だよ……」



体を自室の扉にもたれさせ、天井を仰ぐ。

こつ、と頭が当たったが気にはしない。



「お前は…」



本当に。












『どうしたルーク?こんな所で?』

『ガイ……』

こちらを見たルークの目は揺れていた。細く出ては揺らぐ白い息。



『俺…わかんないんだ』

十中八九、アッシュのことだろう。頭についた雪を払ってやる。



『アッシュは…俺の被験者で、被験者で……?』

胸の辺りをぎゅっと掴んでいる手をとると驚く程冷たかった。

冷えきった指がどれだけの時間、雪の中に居たかを物語る。

『こんなになるまで…外で考え込むこともないだろう?』

『ここにいるほうが……なんかスッキリして』





沈黙が場を支配する。ガイはルークが話し始めるのをじっと待っているかのようにただ、佇むだけ。



ぽつり、と小さな声が落ちる。



『なぁ…ガイ。教えて』

『何を?』

『アッシュって……何…?』

言葉が足りないが言いたいことは分かる。

『んー…俺にとっては、まぁ一応は幼馴染。ナタリアにとってもだな。お前にとってアッシュは……』

また瞳が揺れる。

ガイにはルークの気持ちが分かっている。

が、この実年齢の幼い親友は自覚していないから。





『…何だろうな?』



教えてはいけない。これは自分で気が付かなきゃいけない。



『何だよ、教えろよ…っ!』

『よく考えれば分かるさ。だから教えない』



本当は教えてやりたいが今はその時ではないから。



『ほら、もう戻ろうぜ。…皆が心配してる』

釈然としない顔ながらも歩き出すルークの背を見て思う。

早く、その思いに気がつけばいいと。



親友として、時には兄のように共に歩んできて。

少し寂しい感じもするが自立していく姿を嬉しく思う。自分に出来ることは背中を押すこと。

柔らかく微笑んで小さく呟く。



『早く、気付けよ』











「お前は、結局気付けなかったのか?ルーク……」



でも、俺にはお前が消えたとは思えない。

これは勘、としか言いようがないが確信に近かった。



「早く、戻ってこい」

まだお前はここに居たいはずだろう?







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…更新が遅くてすみませ…っ!

ガイ様、華麗に回想です(謎)



2006、9・9 UP