愛しい君 ―序―
あいたい あいたい あいたい
全身が叫ぶ。
あいたい。あいたい会いたい!
自分が培養槽に浮かんでいることなど分かるはずもない。
だって何も知らない生まれたてだから。
何も分からないのに、1つだけ。
たった1つだけ全身に染み渡る想い。
―おれは、あなたの、れぷりかだよ。
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2007 10・10 UP